シロアリについて

■シロアリについて

シロアリ(白蟻)は、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科 、あるいはシロアリ目の昆虫の総称。
木造家屋などに棲みつき木材(場合によってはコンクリートやプラスチック、動物の死骸なども食い荒らすこともある)を食い荒らす害虫として忌み嫌われる。
日本で家屋害虫といわれるシロアリは本州全土から北海道の一部にまで分布しているヤマトシロアリと、静岡県以南に分布しているイエシロアリの2種です。

■代表的なシロアリ

ⅰ.ヤマトシロアリ
比較的寒さに強く日本の多くの地域に生息しているシロアリで、巣内の個体は2万~3万程度。枯れ木の中で孔(あな)が連続した、網目状になった巣穴で生息し、その周辺を食べながら巣を広げていきます。イエシロアリと比較して加害速度は遅いのですが、時には湿った畳や本、段ボール等をも食害されることがあります。イエシロアリのように水を運べないので常に湿った木材・廃材、地中などに生息しています。そのため主に地下からの侵入が多く、土台や柱の下部、お風呂場や洗面所、キッチンなど水回りに被害が多いのが特徴です。

ⅱ.イエシロアリ
低温に弱いので太平洋側の温暖な地域に生息しています。食害のスピードが速く、世界の中でも被害も大きくなることから加害の激しいシロアリとして知られています。建物の地下や土の中に木くずや土で固めた大きな巣を作り、ここに女王アリを中心として兵隊アリ、働きアリがコロニーを作っています。本巣を中心に分巣も作るのでそれらの個体数は100万匹にも達します。この巣を拠点として加害していくのですが、乾燥に弱いながらも水を運べるため、乾いた場所でも長い蟻道を作り、木や廃材を湿らせながら加害していくので、被害は大きく建物全体にも及びます。

■シロアリ早期発見方法

シロアリを1匹でもみつけたら要注意!きっと家のどこか、近辺にシロアリの巣があるはずです。早急に退治する必要があります。 シロアリの増えるスピードは驚くほど速く、退治が遅れれば遅れるほど、被害も大きくなります。

★蟻道はないか?
シロアリは、地面などにトンネルを作って家屋に侵入するので、建物の基礎や土台の表面にトンネル状のアリ道がないか確認します。

★アリ土はないか?
シロアリは、木材の割れ目や継ぎ目に土などを盛り上げ、その内部を巣にします。

★羽アリは、いないか?
4~5月頃の昼間、食われた木から黒い羽アリ (ヤマトシロアリ) が飛び出したり、6~7月の夜、黄褐色の羽アリ (イエシロアリ) が電灯に飛んできたら、きっと近くに巣があるはずです。

■シロアリ対策

★基礎についている換気口は、床下の湿気を排出する大切な役割を担っています。湿気はシロアリを呼び寄せますので、シロアリ対策としても、換気口の前には何も置かないことが鉄則です。

★地面に木材を置いている場合は、すぐに廃棄するか移動させましょう。廃棄も移動もできない場合は、ビニールシートを木材の下に敷いて、土と直接触れ合わないような対策が効果的です。

★廃材や薪、家具などの木材が、家の周囲に立てかけられていたり、土の上に積まれていたりする場合は、シロアリの格好の餌になります。木材を持ち上げるとシロアリがいることも珍しくありません。

※シロアリ対策(予防・駆除)として、点検は基本中の基本です。自分にできる範囲のことは、少し面倒でもお金をかけずにできる対策の第一歩として、多くの人に実践してほしいと思います。

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